「…腰回りは三回折上げる…って
 服だけじゃなくて着方まで指定されてんのかよ…」


          女 子 高 生 プ レ イ


「折上げるって…あ。 女子高生ってそうやってスカート短くしてるんすね」

「…お前は短くって指定ないのかよ」
「俺はこのままで良いみたいっす」
「……チッ…なんで俺だけ…おい椿、服変えろ」
「えぇ!でも俺の方ザキさんに似合わなそう…」

「は?じゃあ何か?俺はこんな 頭悪そうな
 コギャルみたいな方が似合ってるってか?」

「ザキさんコギャルなんて言葉知ってるんすね
 …じゃなくてえっと、わ…悪い意味じゃなくてですね…その!
 ザキさんの方が足キレーですし雰囲気的にも…
 なんていうか可愛いっていうよりちょっと色っぽいというか…
 …あ、あれ?俺何言ってるんすかね…あはは…」

「…それなら可愛いって方がまだマシだ。
 まぁお前に言われたらただの厭味だけどよ」
「へ?…お、俺全然可愛く無いっすよ!?」
「ウチのメンツん中で一番マシなの明らかにお前だろが!」
「で…でも絶対ザキさんの方が似合ってます!」

「…って全く褒めてねぇんだよ!」

「うわわ!あ、ザキさんスカートが捲れ…」
「ッツ!!」

 

「……え。」


「…な…なんだよ…」
「あ、いえ。意外な反応だなーって ザキさん見えても気にしないかと…」
「っ…お前がバカなこと言うからじゃねぇかっ あ、足がキレイだのなんだの…」
「そんなこと言われても……す、すんませんっす…」
「謝んな…」

「…あの。思ったんすけどザキさんスカートちょっ 短すぎるんじゃないっすか…?」
「知らねぇよそういう指定なんだから」
「もうちょっとスカート履く腰の位置下げれば良いんじゃないっすか?
 こーやって…」

「………痴漢される気持ちってのが良く分かるな」

「ち…痴漢って!ひどいっすザキさん!」
「どわっ!おいこら足どかせ…っ」


「あ…」
「………。」

「…えっと…ザキさん太もも…
 すべすべしてますね…なーんて…」
「お前こそちゃんと筋トレしてんのかよ…
 まだ無駄な肉で柔らけぇぞ」
「……ていうか…その、なんかこうやってると 変な感じっすね…」
「世良の持ってたAVでこんなんあったな…」
「お、女の人同士ってやつですか…///」
「……」

「…あの、ザキさん き…キスとかしてみて良いっすか…?」
「……とかって何だよ…」
「あ!いえ!キスだけ…その…させて下さい!」
「別に…気にしやしねぇよ…」
「じゃ…じゃあ……します、…ね」


ちゅ、…っ

「……」
「……」


「お前少し唇荒れてんな」
「えっ!す、すんませんっす!」
「やっぱこういうとこ女同士とはいかねぇな」
「…あ、そういえばリップクリームありますよ」
「は?なんでそんなもん持ってんだよ」
「いやなんかこの服のポケットに入ってたんすよ
 えーっと…こうやって出すんだ…」
「…貸せよ、やってやるから。 多分お前よりはうまく塗れんだろ…」
「じゃ、じゃあお願いするっす」
「……動くなよ」


「…やっぱお前顔可愛い系だよな」
「えぇ!?そ、そうっすか?」
「あ!おい動くなって言ったろ。 はみ出しただろうがよっ」
「うあ、す…すんませんっす!もう動かないんで
 スカーフひっぱるのは…く…苦しいっす…!」
「……なら…絶対動くなよ。あと目、つぶれ」
「はい!…って目?」


ぺろ。


「!!えっ!今舐め…っ!?」
「はみ出した…って言ったろ… 拭くもん何も、持って…ねぇし」
「ッ…ザキさんっ!!」


「んむっ……ッ、あ…」

「…ぁ…ザキさ…っん」

 

「…ぷは…っ…うぇ。
 リップクリームって唇に塗るモンのくせに苦…っ」


「そうみたい…っすね…あはは…
 あ、そろそろ撮影会場の方行きましょうかっ?」
「…あ…?あぁ…そうだな 俺顔洗ってから行くから先行け…」
「え?」
「…こんな赤い顔のまま撮影しろってか?」
「っいえ!すんませんっした! 行ってらっしゃいっす!」

 

…バタン


「あ〜…どきどきした…」


(オレには…めちゃくちゃ甘かったっす…ザキさん…)

 


バキザキバキのはずが普通にバキザキで終わったよあれれ。
てゆーか全然ユリになんねーよちくしょー
結構椿はちゅー魔お願いします。

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